富良野のラベンダー

高速ふらの号で富良野へ

富良野駅での高速ふらの号北海道中央バスの「高速ふらの号」に乗車したのは札幌駅バスターミナルの13番乗り場。その場所は札幌駅地下街の「バスターミナル」と言う案内に沿って歩くと問題なく行けた。但し、何番乗り場から発車するかは調べておかないといけない。自動販売機で富良野往復の乗車券を購入して、13番乗り場に並んだ。この時点で20名はいた。
午前8時、定刻通り発車。最終的には30名ほどになった。このあと中央バスターミナルで男性1名が乗車。サッポロファクトリー前で女性1名が乗車。そして、菊水元町7条で女性1名が乗車した。このあとは高速道路に入るので、札幌市内での乗車はここまでだ。

8時28分に札幌料金所を通る。かつて車で富良野へ行った時は一般道を走ったので、このコースは初めてだ。どこを通って行くのか興味があったので、地図を頭に浮かべながら、通り過ぎていく標識を眺めた。8時35分「高速野幌」で学生風の男性6名が降りた。この辺にある大学は何?江別の文京台を過ぎた辺りにあるのは「北海道情報大学」だと合点した。大学前の道路はセラミックアートセンター、千古園、野幌森林公園の大沢池に行く時などに何回か通った。そして、その度に私の甥がここの大学に通っている事を頭に浮かべていた。「きみまろ」じゃないが、あれから十数年、彼が紆余曲折を経て入った会社の管理するマンションに私が住むことになるとは思いもよらなかった。

そらち交流センターみらい高速道路をどこで出るのか気にしていたら、9時23分「滝川」で降り、一般道に入った。出て直ぐ「東滝川」の信号で曲がると、そこは国道38号線であった。赤平で一時38号線から分かれ、赤平市街の方に入って行った。赤平と言えばかつて富良野からの帰り道、お祭りに出くわした事がある。時期からして「あかびら火まつり」だったのかも。
赤平の中心街に入って行くと何やら新しい建物がある。バスが信号で停まったので、目を凝らして見ると「交流センターみらい」と書いてあった。ヨーロッパを思わせるレンガ風の格好いい建物だが、回りとの風景からすると唐突でびっくりした。

このあと再び38号線に入り「茂尻」で女性二人が降りた。前の席にいた若い二人連れである。てっきりラベンダー見物かと思っていたが、当たらなかった。そして9時53分「渓水町」で高齢の女性一人が降りた。このとき、バス料金の支払いに手間取っていたが、運転手さんは丁寧に応対していた。そして次の「芦別中学校前」でも、同じ高齢の女性一人が降りた。この二人は挨拶を交わしていたから、知り合いのようだ。

芦別市街に入ると「西出興行」と言う文字だ目に留まった。北区に住んでいた頃、プロパンガスと灯油はこの会社だった。確か本社は赤平と聞いていたから、ここは地元である。10時01分「芦別」で男性一人が降り、一見して高齢の男性一人が乗った。10時07分「上芦小学校」で先ほどの男性が降りた。地方に路線バスがあったとしても本数が少ないので、時間が合えばこの都市間バスを地域の路線バス的な使い方をしているのが、これまでの経過から窺えた。次は「四番通」の案内があった。

江別の「四番通」はかつて、北区から国道12号線に出るとき良く通ったが、どこにでもありそうな名前である。そうそう、石狩街道にもある。何と50年前はその「三番通り」でバスの乗り降りをしていたのだ。当時は今みたいに三番通りからの道路が無いので、畑の脇道を通って、行き来した。吹雪の時は辺り一面が真っ白くなり、とても歩ける状態では無いので、収まるまで、その場にじっとしていた。その激しさと言ったら、その後で父親の遭難騒ぎが起きた位の凄まじさだったのだ。

ファーム富田は1.2Km先左折「野花南」と「島の下駅前」辺りでネズミ捕りのパトカーを見た。ネズミ捕りにはこれまで、奥多摩の上り坂で一度引っかかった事がある。未だ30歳位の時であるが、上り坂に来て一気に加速したのが行けなかった。超過速度は20kmくらいかな。あの当時乗っていたポンコツ車は? 正確には覚えていないが、コルトギャラン1400かも。
これはそのあと何十回と経験した事であるが、ドライバーと言うものは追い越し車線有の上り坂に来ると、これまでの鬱憤を晴らすかの様にスピードを上げて追い越したがる習性があるようである。

いよいよ富良野も間近と言う距離になって、「ファーム富田」の案内板が見えてきた。1.2Km先で左に曲がれと言うものだ。良く見ると橋が書いてあるのだが、一瞬の判断では無理だ。どれだけのドライバーがこれを認識している事か。左折となる富良野大橋の所にもう一か所設置した方が良いと思うが。

富良野市街に入ってからバスは何箇所かで停まった。10時40分「本通3丁目」で夫婦らしき二人が降りた。運転手さんは四角いスーツケースをバスボディの中にある荷物室から取り出していた。成程、こんなのがあると少しずつ遅れるのだ。富良野駅までもう少し。旭川行「ふらのバス」の富良野駅発は10時50分だから大丈夫のようである。適当に遅れてくれたから、待ち合わせ時間が短くて済む。結局15分遅れの10時45分富良野駅着となった。

ふらのバスのラベンダー号

ふらのバスのラベンダー号のバス停と発車時刻降りてから先ずやるべき事は旭川行(ふらのバス・ラベンダー号)の乗り場と発車時刻の確認。降りた手前に発車用のバス停があったので、行って見ると1番乗り場に10時50分発の文字が見えたので、「これだぁ」と確認できた。富良野駅辺りをぶらぶらしながら待つこと約10分、
5分遅れで旭川行がやって来た。整理券を取り、ドア横の「優先席」に迷わず座った。札幌から同じバスだった人達の何人がこの「ふらのバス」に乗ったのだろうか。このコースを選択する人は少ないと思う。
「中富良野」に着いたのは11時10分ごろ。バス停は中富良野駅入口にある信号を少し過ぎた辺りにあった。ここで、中富良野駅に行きトイレに行った。トイレから戻ると売店では「ファーム富田」に行く道順をしきりに聞いている人がいた。同じバスに乗っていた人かも知れない。


中富良野町営ラベンダー畑へ

次のターゲットは「中富良野町営ラベンダー畑」。いま来た道を戻り、バス停をパチリ。時刻表を見ると11時02分と書いてあった。暑い中、それこそ、テクテクと歩く。右にお寺(法栄寺)がある信号で左を見ると、踏切が見えた。この道を行くと良さそうだ。歩いて行くと前方のラベンダー畑がだんだん大きくなって来た。


踏切を渡ると、「中富良野町営ラベンダー畑」は直ぐそこ。丘の中腹に咲いているラベンダーの紫色が鮮やかだ。リフトで上まで行けば別な角度から見ることができるが、時間が無いので止めた。ここでは二台のデジカメで10枚程度撮影し、「ファーム富田」に向かった。


ファーム富田へ

途中、左に行けば「ファーム富田」と言う看板を目にしたが、そこではパスして真っ直ぐ歩いた。
左が「ファーム富田」方面、前方に見える橋を渡ると臨時駅の「ラベンダー畑駅」方面だが、あとで警備員に聞いて分かった。時計を見ると11時40分だ。「中富良野駅」を出てから30分経ったわけだ。案内書には25分と書いてあったが、寄り道したから、こんなもんだ。


左が町営の無料駐車場、右奥がファーム富田の駐車場。ここで、こんな看板を目にしたら、ドライバーはどう判断するだろうか。とにかく、空いている所に入れちゃえかな。「ファーム富田」の駐車場に行ったら、「満車」の看板が立っているかも知れない。以前に車で来た時はこの辺の駐車場は全て「ファーム富田」のものと思っていたから、その区別なしに空いている方を選んで入った。


ようやく「ファーム富田」に辿り着いたという感じ。未だ元気なうちに写真を撮ろうと思って、ラベンダー畑の上の方に行って見た。以前の記憶ではポピーが綺麗な所と言うイメージであったが、未だ見ごろ少し手前と言う感じだった。畑の上の方から順に撮影して、「彩りの畑」に着いた時はかなりフーフー状態。今回の撮影メインポイントなので、PLフィルター付きのカメラ(HS20EXR)を取り出し、S9700と合わせて撮った。これで花の反射具合をチェックできる。

「ポピーの舎」に戻った時には汗をかなりかいていた。ここで体を少し冷やそうと思って、「ラベンダーソフトクリーム」を300円で買った。
ポプリの舎近くにあったベンチに座り、先ず息を整えた。「さてっと、食べようか」と思った瞬間、ソフトクリームが真ん中から折れて、脇の白い手袋の上に落ちた。これはソフトクリームを少し斜めにしたのと、暑さでクリームが緩んでいたのが原因だ。落ちたところが良かったので、何とか曲りなりにも食べることができたが、何ともあずましくなかった

この後は水分を補給しつつ、「花人の畑」辺りで撮影。この頃には体力がかなり消耗していたので、「倖の畑」の方へ行く気になれなかった。室内なら少しはいいだろうと「花人の舎」の二階にある「ファーム富田資料館」を見学。そこには「ファーム富田」の歴史やラベンダーの説明、そして「天皇皇后両陛下御来園」と言うタイトルの写真もあった。これはこれまで経験した中で一番綺麗な「彩りの畑」だと思っているあの2003年の事なのであった。だから、綺麗だっととも言える。


このあと二階のデッキに出て、「倖の畑」を写し、ここを退散することにした。


ラベンダー畑駅から富良野駅へ

時計を見ると13時ちょっと過ぎ。ノロッコ号の「ラベンダー畑駅」発は13時40分。この時点では「ラベンダー畑駅」への道順を正確に把握していなかったので、未だちょっと早いが、「ラベンダー畑駅」に向かうことにした。駐車場辺りにいた警備の人にその行き方を聞くと、前方の赤い橋を渡り左の方に行くといいと言う。
なるほど、赤い橋を渡って行くと、「ラベンダー畑駅」方面を示す標識があった。

ラベンダーばたけ「ラベンダー畑駅」にはもう既に何人かいた。ホームに入る前に「富良野駅」までの乗車券を買った。その内、だんだん人も増え、ホーム一杯になるくらいだった。ここでも中国語が飛び交っていたが、発音からすると、どうやら台湾の人らしい。それはこの後に行った小樽でも同じであった。

「ラベンダー畑駅」のホームから「ファーム富田」のラベンダー畑を望遠で撮ると、こんな風になった。この写真に写っているラベンダーは「トラディショナルラベンダー畑」のものだ。1976年(昭和51年)にラベンダー畑が国鉄のカレンダーになり全国に紹介されてから観光客が訪れるようになった言うラベンダー畑である。貸別荘「すずめのおやど」を経営する友人などと北海道一周ドライブ旅行をしたのは1975年の事だから1年違いだったんだ。道理でラベンダーの写真なんて1枚もない。


ホームから写真を撮っている内に「ノロッコ号」の到着。「あれっ!こんなの?」と一瞬思った。パンフレットで見たのはもっと派手に飾り立てしていたが・・・これじゃ予定していた写真にならない。


ノロッコ号乗車証明書イメージしていたのは車内で貰った「ノロッコ号・乗車証明書」の感じ。全然違うじゃないか。先頭部のないのがやって来たみたい。この辺の事情について何か説明があってもいい。「乗車証明書」を貰った車掌に聞くんだった。この「ノロッコ号」だが、釧路湿原にも「ノロッコ号」と言うのが走っている。キーワードはどちらも「ゆっくり」だ。昔からある「トロッコ」を「ノロ」に置き換えたのかな。

約15分で「ノロッコ号」の終着駅「ふらの」に到着。

改札口に向かう途中に「ようこそ富良野へ」の横断幕があった。富良野での中国語は繁体字だけの方が多い。時代が変わって来たから簡体字もあった方が良いと思う。


富良野から札幌へ

エネルギーが余り残っていないので、駅の待合室でじっと待つ事にした。ここで待つこと約30分で、富良野駅14時30分発の札幌駅ターミナル行の「高速ふらの号」に乗り込むことができた。 途中、赤平や芦別で何人か乗った。その時、「次は何々に停車しますので、少々お待ちください。」と言うアナウンスがあった。これは乗る客がいる時だけ少し停車すると言う表現なのだろうが、どうもしっくり来ない日本語だ。
西日が車内に入って来るので、みなカーテンをしている。「高速野幌」バス停で情報大学生らしき2名が乗った。札幌市内はいつもの混み具合。往きと同じ15分遅れで、札幌駅バスターミナルに到着した。
今回の歩数は10547歩であったが、富良野を真夏の炎天下に歩くのは結構きつかった。次回はJR北海道の「富良野ラベンダーエクスプレス」がいいかな。これだと2時間弱で富良野に着く。


ファーム富田付近での撮影ポイント

最後にGoogleマップで「ファーム富田」付近での撮影地点を整理して見よう。画面左側は「彩りの畑」、上側は「花人の畑」、右側は「ラベンダー畑駅」、下側は「ラベンダー畑駅」に行く途中に写したものである。実際はもっと写しているが、それはGPS機能なしのデジカメ。



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