はじめに
Windows XPからは中国語が標準でサポートされたので、何ら苦労することなく中文入力が出来るようになりましたが、98やMeの場合はそれなりのテクニックが必要です。
Yahoo!にはGlobalIMEのインストール方法が書いてありますが、当サイトはそれを拡張した標準外テクニックを詳細に紹介します。これにより、ワードやアウトルックエクスプレス以外のソフトでも中文入力が可能になります。その他、中国語電子文書を作成する上で参考になるサイトの紹介や中国語 IME関連のリンク集もあります。
日本語Windows環境で中国語のホームページを閲覧したり、中国語文字入力を可能にする方法を紹介します。コンセプトはできるだけ安く済ませること。従ってフリーソフトを有り難く使わせてもらう事にします。
Winodws XPで中国語環境を作るには
「スタート/コントロールパネル/地域と言語のオプション/言語/詳細」と追っていくと、「テキスト サービスと入力言語」と言う画面が出てきます。ここで「追加」をクリックするとが出ますので、「入力言語」・「キーボードレイアウト/入力システム」より選択します。
タスクバーのIME部は左図のように表示されます。
 
■Windows2000はこちらのサイトを参考にしてください。詳しく書かれております。(2003/1/2追記)
Windows2000多言語機能ガイド
 
Windows95/98/Me、Office2000で中国語環境を作るには
大まかには下記のような手順が必要です。一番手軽なのはGlobal IMEだけで構築する場合です。但しMicrosoftのソフトしか動作しません。メールやワードけの使用ならばこれで問題ありません。他のメーカーのソフトを使いたいときはサポート外の事をしなければなりません。自己責任で行ってください。(この方法でトラブルを起こしたことはありませんが)
詳細はPDFファイルにまとめてあります。(25ページ)
(注)現在はPDFファイルで説明している様な手順になっておりません。下図の中から、
・Microsoft Global IME 5.02 for Chinese(Simplified)-with Language Pack
・Microsoft Global IME 5.02 for Chinese(Traditional)-with Language Pack
をそれぞれダウンロードしてください。「 Next」を押すと即ダウンロード画面になります。(2003/9/7追記)
 


  1. インターネットエクスプローラ4.0以上をインストールします。
    …Windowsマシンであれば問題ないでしょう。通常は付属されております。これが無いとGlobal IME(中国語IME)がインストールできません。
  2. Microsoft Global IME for Chinese(Simplified、Traditional-with Language Pack) をインストールします。
    入手法: 無料ダウンロードサービス(マイクロソフトUSA)  または日本マイクロソフトサイト
    ファイル名:scmondo.exe(簡体字)、tcmondo.exe(繁体字)…必要に応じて選択
  3. アプリケーションの追加と削除で Global IMEだけを削除します。
    ……Global IME はネットスケープ社のNetscape Communicatorでは不動作なのと、繁体字はピンイン入力に対応していないので使いにくいためです(但しChinese Language Supportは残しておきます)
  4. Microsoft 微軟Pinyin輸入法をインストールします。…必要に応じて選択
    入手法:マイクロソフトChina(微軟Pinyin輸入法 Ver2.0)
    ファイル名:MSPY20.exe
    インストールするとき、文字化けした文字が表示されますが「是(Y)」を選択していけばOKです。
  5. Microsoft 微軟新注音輸入法をインストールします。
    入手法:マイクロソフト台湾(微軟新注音輸入法98版)…必要に応じて選択
    ファイル名:phime.exe 
  6. 「コントロールパネル-キーボードのプロパティ-言語」に登録されるようにレジストリを変更します。
    「スタート、ファイル名を指定して実行」で「regedit」と入力してリターン。エディターが起動したらHEKY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\control\Nls\locale\ の 00000804 に、"中国語(GB2312)"(好きな名でよい) と書き込みます。これにより 「微軟Pinyin輸入法」が登録されます。
    また00000404に”中国語(Big5)”と書き込むと「微軟新注音輸入法98版」が登録されます。
  7. インターネットエクスプローラで中国語が使えるようにインターネットオプションでの言語設定をします(言語セットとフォントの設定)。

    ◎簡体字フォント名…Microsoft Ms Song ,Ms Hei
    ◎繁体字フォント名…Microsoft MingLiU
    ◎Windows98よりWordpadでも入力できるようになりました

2003/9/7追記
★Microsoft Office 2000での設定

「Microsoft Office 2000」を持っている時は 「Officeツール/インターナショナル サポート」で次の様に設定してください。これにより、ワードだけでなく他のアプリケーションを使った場合での中国語入力が容易になります。
それとArial unicode MS、SimSunのフォントが追加になります。 (Windows98/Me)

 
アプリケーションソフト対応表
筆者が使っているアプリケーションソフトの中国語IME対応状況を表にまとめて見ました。(2002/4/10)
●Windows98/Me
 
PinyinIME2.0
NewPhoneticIME98a
Microsoft Word 2000
NetscapeComposer 6
OutlookExpress 6
Dreamweaver4.02(※)
※Dreamweaver4.0は動作不安定で実用になりません。Dreamweaver4.02(UTF-8対応)にバージョンアップしてください。上記全てのソフトがGB2312、Big5、UTF-8で使用可能です。
●WindowsXP
 
PinyinIME3.0
NewPhoneticIME2002a
Microsoft Word 2000
NetscapeComposer 6
OutlookExpress 6
Dreamweaver4.02(※)
※両IMEともUTF-8で使用可能だがGB2312、Big5では使用不可。なおPinyinIME3.0を使う時はContext menu内にあるAt Caretのチェックをはずして入力した方が良いでしょう。
◎PinyinIME3.0、NewPhoneticIME2002aはWindowsXP付属のIME
◎PinyinIMEは簡体字(中国)
◎NewPhoneticIMEは繁体字(台湾)
 
「ニイハオ2」文書をGB2312コードに変換して、Windowsで使えるようにするには
MS-DOS(NECのPC98シリーズ)時代の中国語ワープロ・ニイハオ2(nihao2)で作成した文章をGB2312コードに変換してウィンドウズで使えるようにするには、下記のサイトからファイルをダウンロードしてnhconv.exeを実行させてください。なお使い方はそのファイルに付属していますのでそちらの方を見て下さい。
注:Windows側のフロッピィディスク(FD)は3mode(1.2MBのFDを読み込めるタイプ)のものが必要です。
ダウンロードサイト
(nhdsp.lzh/ 283,076 Bytes/1994.6.3/クリエイト大阪(株)大連理工大学 計算機技術研究所)
(2002/5/20)
 
中国語電子文書を作成する上で参考になるサイト
下記のサイトで文字コード、フォントに関する知識が得られます。S-Jis、GB2312、Big5、UTF8と言った言葉の意味を理解することが重要です。
  • japanese font, charactor code 日本語フォント、文字コード
    http://www.ryukyu.ad.jp/~shin/jdoc/
  • 漢字袋
    京都大学大型計算機センター安岡氏のホームぺージです。
    http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/kanjibukuro/
  • charmapx
    益山健さんのフリーソフト。フォントを指定するとUnicode順に表示してくれます。各言語のフォントに対応し, フォントの色やサイズなどの情報を含めてクリップボードにコピーできます。ここからUTF8対応のソフトに貼り付けることも出来ます。
    http://www.asahi-net.or.jp/~ez3k-msym/
  • 「Win95,NT+Word97で漢文入力を支援するための部首索引」フレーム版
    でびさんが公開されています。unicode漢字の検索に便利です。
    UTF8の環境で、MS-Song Fontがインストールされていることが必要です。
    http://homepage1.nifty.com/davi/
  • Unicode UTF-8の日本語訳
    陸野 優樹さんのホームページで公開されています。
    http://www3.cds.ne.jp/~marimo/oka/
  • ほら貝
    文字コード問題についてたくさんの記事があります。文字コードに関するリンクも豊富。
    http://www.horagai.com/www/moji/
 
中国語 IME関連
日本で売られている中国語IMEとマイクロソフトから提供されている中国語IMEに関するサイトの紹介です。両者の違いは文字コードにあります。文字コードが分かって来ますとこの違いが理解できるようになります。
  • 高電社(ChineseWriter V6)小学館 中日・日中辞典標準、日中翻訳、音声朗読搭載
    http://www1.mesh.ne.jp/KODENSHA/
    ChineseWriterの最新バージョン、筆者のはV3だが中日・日中辞典が付属しているので特に問題なし。
    新機能の日中翻訳、音声朗読の実力は如何に。日中翻訳は日本語の曖昧性から難しいと思うが。
  • 富士通ミドルウェア(中文起稿 Ver2.3
    http://www.fmw.co.jp/
    その他いろいろなサイトで紹介されています。
  • アカデミーソフト(日中の星U+)
    試用版あり(明記していないが試用期間は2か月、以後は毎週月曜日) S-JISの半角カタカナ部分に中国語を割り当てている。これにより日中英のマルチリンガルを実現している。半角カタカナが利用できなくなるのでWindowsで使われているメニューなどで文字化けが発生するが文字登録をすることで回避できる。GBコードで書かれたヘルプ等の文を直接読むことが出来るので便利。
    http://www.academysoft.co.jp/
  • マイクロソフトChina(微軟Pinyin輸入法 Ver2.0)
    簡体字・・・マイクロソフトのOutLookExpress,FrontPageExpressやネットスケープのMessenger,Composerで利用できます。文字セットはGB2312やUTF-8などに、フォントはMS Song,MS Heiにします。IMEを日本語に切り換えるとそのままのフォントで日本語が入力できるので日中混合文が可能になります。MIcrosoft GlobalIMEはInternet Explorerの中でしか使えないが、こちらはコードさえ合えばソフトを選びません。なおWord 97はGBコード、Big5やUTFコードで読み込み可能だが書き込みは出来ません。
    http://www.microsoft.com/china/msdownload/mspy/default.htm

  • マイクロソフトTaiwan(微軟新注音輸入法98版 ピンイン入力可能)
    繁体字・・・フリーこちらは繁体字を入力するIMEだが、ピンインで入力できるのが特徴。(Global IME はピンインで入力できないので一般日本人には不向き。)コードはBig5でフォントはMingLiUを使用するのが一般的な使い方です。
    http://www.microsoft.com/taiwan/products/windows/ime/default.htm
  • マイクロソフト簡体字・繁体字用Font用は無料ダウンロードサービス
    (Microsoft Global IME for Chinese(Simplified or Traditional)-with Language Pack) で手に入れることが出来ます。
  • Asian Communications Pty Ltd (Australia)
    EasyWord97 (Ms Word97用,テンキーに漢字のある部分を割り当てそれらを組み合わせることによって中国語を入力するというもの。英語圏など漢字入力の環境を持っていないパソコン上で簡易的に入力する道具としては利用価値あり。Free Trial 版あり。
    http://www.easyword.com.au/
  • UnionWay International Corp. UnionWay Asian Suite97
    UW-Asian Pro Pack97UW-Asian Std Pack97のデモ版あり。 最初に起動する場合は、 パスワード が必要になりますので同じページにある「デモ版用パスワード」より入手して下さい。
    中国語の表示、入力をフルサポートするソフトです。
    特徴としてPageMaker,Photo Shopでも中国の入力表示ができることです。 更に、韓国語もサポートしています。
    有限会社 ライン・ラボ  http://www.linelabo.com/
  • 電子漢語教室(中国語で入力したい人へ)
    「中国語入力紹介」として作者の使用感を交えながら各社の中国語入力ソフトについて解説しています。
    http://www.cuc.ac.jp/%7Ezhao/ruanjian.htm
 
中国語が入力できるエディター(フリーソフト、Windows95/98)
 
その他
  • PDIC for Win32 (一応シェアウェア、個人用の英和辞書だが設定を工夫することにより日中辞書として利用可能・・・Microsoft 微軟Pinyin輸入法 Ver2.0Microsoft Ms Song を使用
    <使用例>
    View/フォント ”フォントの設定”で中国語にしたい項目にMS Song/MS Hei を割り当て、Microsoft 微軟Pinyin輸入法 Ver1.5 のIMEを使って入力します。動作はやや不安定だが実用上は問題ありません。
    窓の杜 - ダウンロードライブラリ ジャンル別インデックス
  • HTML Help Workshop
    HTML形式のヘルプなので本文は日中混淆文が可能。コードはUTF−8で上記IMEを使って記述してやると良い。問題は目次部分、ここの部分は直接HTML Help Workshop上で入力しなければなりません。フォントをMS Song等にしますと書き込み中は中文で正しく表示されます。しかし一度セーブした後にファイルをオープンすると文字化けが発生します。従って編集、修正が困難になりますが対策としてSendfont.exeを使うとなんとか可能になります。HTML Help Workshop上のContentsには文字化けした目次しか表示されません。そこで左メニュー中にあるEdit selectionを選択し、ここでSendfont.exeを実行します。Entry TitleのWindowを選択するとSendfont.exeで設定したフォントで表示されるようになります。
    入手先
    (使用説明書は付属の英文ヘルプとなります)
    なおSendfont.exeは奥川 博司さんのフリーソフトで
          http://www.vector.co.jp/soft/win95/writing/se027049.htmlから入手できます。
  • PDF
    中国文に対しては、GBコードかフォントの埋め込みという形になります。フォントの埋め込みは出力用のフォントが必要ないかわり、サイズが大きくなります。PDF化にはAdobe Acrobat 3.0J〜、DocuCom2.0〜、PageMaker6.5Jなどが必要です。
    Adobe Acrobat 4.0J、PageMaker6.5Jの資料入手先:http://www.adobe.co.jp/
    DocuCom2.0の資料入手先:http://www.zeon.com.tw/
  • マルチリンガルワールド
    文字コード関連、マルチリンガル関連ソフトの紹介、ダウンロードなどのコーナーがあります。
    http://www.multilingualworld.com/
  • 中国語パソコンソフト情報
    中文用IMEなどが各OS別に詳しく 載っています。このページの比ではありません。中文用IMEを買いたいと思っている人にとって必見のサイトです。
    http://ss5.inet-osaka.or.jp/~jianyuan/
  • NJStar Software Corp. (NJStar Chinese WP:南極星)
    言語環境に関係なく中国語の入力ができるワープロソフトです。
    簡体字と繁体字の切換が簡単なのと自動ピンイン作成機能が便利です。
    http://www.njstar.com/(オーストラリア)

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