ゼラニウムで深度合成

我が家のゼラニウムは今年になって3度目の開花となるべく、つぼみが膨らんできた。適当な間引きと栄養のやり方が良かったのか、実際の所はよく分らない。過去2回は接写リングやクローズアップレンズを使って、接写なるものの実験を行ってきたが、今度は本命マクロレンズの登場である。このレンズはF値が2.8と明るいので、絞り値とフォーカスブラケットの組み合わせで、ピントとボケをコントロールできる。 画像をクリックで大きな画像(モニター幅800px以上)

ゼラニウム 2017/9/29 12:29 撮影

ゼラニウム 2017/9/29 12:29 撮影

次の日、咲き始めた。絞り値は開放より少し絞って、f/3.5としたが、グッと近づいたので、背景のボケは大きい。補正幅+10、ブラケット順序0/+のフォーカスブラケットで20枚撮って、深度合成に使ったのは16枚。レンズから1番近い所のピントと1番遠い所のピントの具合が分ると、あとはCombineZPで、一気に合成できる。

ゼラニウム 2017/9/30 12:56 撮影

ゼラニウム 2017/9/30 12:56 撮影

10/2になると満開・咲きがけ・つぼみの3点が揃ったので、撮ることにした。これも20枚撮ったが、ピント範囲を画面上のつぼみから、花で1番遠い所に設定したら、合成用は8枚になった。この時のf値は開放の2.8にした。

ゼラニウム 2017/10/2 12:37 撮影

ゼラニウム 2017/10/2 12:37 撮影

10/3になると、更なる開花とともに、花弁の一部が枯れ始めてきた。同じ絞り開放でも少し引いて撮ると、花の周辺まで、かなりピントが合っている写真になった。

ゼラニウム 2017/10/3 12:44 撮影

ゼラニウム 2017/10/3 12:44 撮影

10/4、花弁は更に劣化して来た。大きくてして見ると、白にシミのような茶色が混じると美しくない。この部分のゼラニウムはこれが最後の写真としよう。ここではフォーカスブラケットの焦点距離の移動幅をこれまでより小さくして20枚撮ったら、合成に必要な枚数は16枚となった。その分、ピントの合っている箇所が多いはずだが、見分けるのは難しい。

ゼラニウム 2017/10/4 08:05 撮影

ゼラニウム 2017/10/4 08:05 撮影

10/7、つぼみだけだったゼラニウムも1週間を過ぎると、程度の良いのが少なくなってきた。ここで目指したのはハイライト部分の階調を豊かにすること。試しにカメラ側の設定で、HILIGHTを最大の-5、SHADOWを+2でやって見たら、これまでとは違い、白も赤も色飽和が少なく綺麗に見える。

ゼラニウムの被写界深度合成

ゼラニウム 2017/10/7 08:48 撮影、補正幅5、撮影枚数30枚の内15枚を採用、f/3.5

花びらを良く見ると、ピントが合わずボケている箇所がある。これはMFでピントを合わせるとき、その位置が適切でなかったからだ。あとはフォーカスブラケットの補正幅と絞りとの兼ね合いで、ボケ具合がどう変化するかが、今後の検討課題である。