
(5)近接撮影(マクロ)の実際
被写体が約1cm〜約50cmの間にある時はマクロを使用するとピントの合った写真を撮ることができます。
ここで一番問題になるのは手振れと被写界深度、出来るだけピントが合っている範囲を広げたい時はシャッタースピードを速くし、絞りをF値の大きなものにすると良いのです。
そこでISO感度を400と800(カメラの最大値)にして実験したのが下の写真です。

Tv (シャッター速度) 1/100、
Av (絞り数値) 4.0、ISO感度 400

Tv (シャッター速度) 1/60、
Av (絞り数値) 7.1、ISO感度 800
小樽なえぼ公園のグミ、Canon PowerShot A700
同じ条件化の写真ではありませんが、絞りの数値を大きくした方がピントの合っている範囲が広がっているのが分かります。
ポイント:ISO感度を大きくするとシャッタースピードを速く、絞りを絞り込む事が出来るので、手振れとかピンボケ対策になります。

マクロモードに設定するには
マクロモード設定と言っても機種によってまちまち。ここではパソコン教室の生徒さんが所有しているデジカメを例に取って説明します。
(a)Canon PowerShot A710IS
基本編15ページ、「至近距離で撮る(マクロ)」で説明していますが、操作は簡単、右図の花マーク(MF)を押すだけ、もう一度押すと元に戻ります。
これはAUTOモードの時ですが、他のモード(P,Tv,Av,M)だとと手動フォーカスモードがひとつ増えます。
最新機種であるA720ISの場合はマクロボタンを押した後、上下の矢印で花マークを選ぶ必要があります。
通常に戻すには同じ操作で「通常」を選択します。
(b)Casio EXZ600
この機種の撮影範囲は約15cm〜50cm、最近の機種に多い1cm〜ではないので要注意。
設定方法は取説58ページに書いてあります。それによると
もし被写体が50cm以上の時は自動的にマクロから外れオートフォーカスモード(自動焦点)モードになるので、設定メニューでAFにする必要はありません。
(c)Canon IxyDigital90
基本編15ページ、「至近距離/遠近距離で撮る」
(d)Canon S45
取説63ページ、「至近距離で撮る」、撮影モードで花マークのボタンを押すとマクロモードになります。
(e)Kodac V1003
取説12ページ、「さまざまなモードの使用」
先ずこのマークのあるボタンを押します。、そして液晶モニターのステータス領域にマクロアイコンが表示されるまで▼を押し続けます。
(f)Ricoh Caplio R3
取説35ページ、「接写で撮る(マクロ撮影)」
花マークボタンを押すとマクロモードになります。
(g)Nikon Coolpix 4300
花マークを押して出る画面で「ON」を選択

(h)Kodac V550
調査中
(i)Canon Ixy400
取説61ページ、「至近距離/遠距離で撮る」

(J)Olympus C770 UltraZoom
取説95ページ、「マクロ撮影−近くのものを撮る」
OK/メニューボタン->>マクロ->>花マークを選択
(K)Nikon Coolpix3200
花マークを選択、次のマクロモード「ON/OFF」画面でON(既定値)を選択
クローズアップ画面で「決定」を押す

(L)Panosonic Lumix DMC-F1
取説38ページ、「近距離で撮る/マクロモード」
モードダイヤルを回して花マークを選択
注:マクロでの最短撮影距離は機種や焦点距離によって異なります。それぞれの取り扱い説明書で確認してからお使いください。


PC教室
2時のおやつ
K.Hさん製作のグレープフルーツプリン
※撮影データ:
Canon PowerShot A700
ストロボ 非発光
AF測距モード マクロ
Tv (シャッター速度) 1/30
Av (絞り数値) 2.8
ISO感度 オート
これを ISO感度 800で写すと
Tv (シャッター速度) 1/60、 Av (絞り数値) 4.0
となり撮影に有利な条件になったが、若干色むらが見られた。
使用ソフト:JTrim(切り抜き、円形フェードアウト)
(6)風景を撮る場合の露出
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