プロポーショナルフォント(MS PゴシックやMS P明朝など)を使った時の「文字の均等割り付け」

●フォントの基礎知識
MS ゴシックやMS 明朝フォントは 1 文字のサイズが固定されているのに対し、MS P ゴシックMS P ゴシック フォントでは文字のサイズに合わせて横幅が自動的に調整されるようになっています。

●例題1…MS ゴシック10.5pで「北海道」を「ほっかいどう」と同じ幅に割り付けなさい
北海道
ほっかいどう

●例題2…MS Pゴシック10.5pで「北海道」を「ほっかいどう」と同じ幅に割り付けなさい
北海道
ほっかいどう

Web上では正確に表現できませんが
北  海  道
ほっかいどう
「こんな感じにせよ」と言う問題です。

例題1は簡単だったと思いますが、例題2の方はいかがでしたか?

●例題2解答
1 「ほっかいどう」を選択
2 「書式/文字の均等割り付け」を選択

図はWord2000のとき
」となるのは
「ツール/オプション/全般」で次のようになっている時

( Word2003)

Word2003のときは左図
3 「5.34字」を記憶しておく
4 「北海道」を選択
5  「書式/文字の均等割り付け」を選択
6 「割り付け幅 」を「5.34字」にする

結果は左のようになります。
●解説
「ほっかいどう」と6文字を選択したのに「5.34字」とはどういう事?「おかしい、変だ」と思いませんか? 確かに変なのですが、ここでの意味は「等幅換算で5.34字分に相当する」と言うことです。
だから「北海道」を5.34字にしてやると良いのです。
なお、もし将来、見た目(この場合は6字)で数字を入れても正しく設定されるようにプログラム変更されれば、この方法は必要なくなります。
プロポーションフォント使用の時は要注意!
●Word2010の時は「ほっかいどう」(段落記号は選択しない)を選択して、「ホーム/均等割付け」をクリック

箇条書きで行頭文字と次の文字との間隔は固定?

箇条書きで文書を書いた時、行頭文字と次の文字との間隔を小さくしたいと思ったことありませんか?
一見固定のように見えますが実は出来るのです。注目点は上のルーラーです。このルーラーを注意深く見つめてください。そこからどんな情報を読みとりましたか?
●例題…「1と箇」の間隔を小さくせよ。但し2行目からも「箇」と同じ位置に配置されるようにすること。
(2.と同じ形にすること…1行目と2行目の位置が同じ)

  1. 箇条書き
  2. 箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き
解説
箇条書きの場合、ルーラーから判断して処理するのは難しいです。1行目のインデントが左端、左インデント・ぶら下げインデント・タブがダンゴ状態になっています。これらを動かしてもなかなか思い通りに行かないので次の手順に従って行うのが良いでしょう。 ここでは箇条書き全体を右に動かす方法と行頭文字と「箇」の距離を小さくする方法を解説します。
●Word2000の時
(1)「箇条書き」の位置にカーソルを合わせ「書式/箇条書きと段落番号/変更」を選択

(2)箇条書きの数字の位置をページ左から50mm、文頭の位置を55mmに配置する場合を考えます。
上の図の「番号の配置/左インデントからの距離」を50mm、「字下げとぶら下げ/左インデントからの距離」を55mmにしてOKをクリックします(数値は一例です。この場合標準より2.4mm間隔が狭くなります)。

(3)「書式/タブとリーダー」をクリックします。現在のタブ位置を削除するため「クリア」をクリックします。次にタブ位置に「55mm」と入力し「設定」をクリックします。するとタブ位置が文字数に変換されます。次にOKをクリックします(「箇」の位置とぶら下げの位置を同じくするための処置)。
(4)結果は下図の通りです。
ポイントは「タブ位置」の意味を理解すること。
この段落がどのような書式になっているか「書式/段落」で確認してください。使われている言葉・数値が違いますね。これが分かりにくくしています。いぜれにせよ一つのパターンをマスターすることです。
箇条書きの「箇」の位置はタブによって決まり、「ぶら下げ」は文字が2行以上になった時に関係して来ます。
●Word2003の時

Word2000では分かり難かったこの設定が、Word2003では改善されています。
「タブ位置」と言うのが、出るようになりました。
これだと一つの画面で設定可能です。
この結果は下図。
「ぶら下げ」は箇条書きが2行以上になってときに関係します。(1.の場合)
・番号の位置での左インデントからの距離:1.の位置
・タブ位置:文頭の位置(箇)
・次の左インデントからの距離:2行目の最初の文字位置
まだこれでも分かりにくいですね。

「書式/段落」で確認して見ます。
「ぶら下げ」が5mmになっていますが、これは左のインデント幅に換算すると50mm+5mm=55mmとなります。
なおタブの位置は「書式とタブとリーダー」で確認できます。
 
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