浦河行「高速ペガサス号」で日高路を往く
また今年もお盆の季節がやって来た。この時期になると墓参り(北海道新ひだか町の静内霊園)の心配をしなくてはならなくなる。
いつもは自家車やレンタカー(ホンダ フィットを借りて新ひだか町静内へ)で行っていたが、長距離は段々きつい年齢になってきたので、今年は公共交通機関を利用して行く事にした。
ネットで調べて行くと道南バスの浦河行き高速バスペガサス号が一番の候補に上がった。決めては料金、札幌から静内まで2,340円とJRの半額以下で済む。以下はその道中記である。(今の料金 2,340→2,410、2016/09/16)

日高の海岸線にある牧場で草を食べている馬たち
2011/8/4撮影 Canon PoweShot A700

・高速ペガサス号の予約:道南バスのホームページには完全予約となっているが、道南バス札幌駅案内所(011-261-3601、札幌駅前バスターミナル内)に電話したら、札幌乗車は予約がいらないとのこと。もし満員になったら増便もあり得ると言うことであった。
しかし帰りは予約が必要なので、静内営業所(0142-42-1231)に電話を掛けてくれと言うことであった。予約と言っても人数確認だけなので予約番号があるわけでもないし、キャンセル料と言うのも存在しない。ただ、予約をキャンセルする時は連絡して欲しいと言うことであった。
(1)札幌駅バスターミナル10番乗り場
札幌駅バスターミナルはJR札幌駅とビックカメラの間にある。地下鉄南北線の「さっぽろ」で降車。JR線(北方向)の方に歩き、「バスターミナル」の案内に従って、右折。パンのHOKUOを右手に見ながら直進すると、直ぐ左側にメガネの「Zoff」があった。そのまま真っ直ぐ歩いて行き、突き当たったビックカメラで左折(途中、右側にトイレあり)。ペガサス号が発車する10番乗り場のある「7〜12」の階段を上がって行くと、そのレーンに着いた。(2020/8/2更新)
札幌駅バスターミナル7〜12番乗り場案内地上からだとJR札幌駅南口の建物に沿って東方面(バスターミナルの案内板あり)に歩いて10番乗り場を目指すと良い。
札幌駅バスターミナル10番乗り場からJR駅舎を見た写真バス乗り場には3レーンあり、10番乗り場は真ん中のレーンにある。
札幌駅バスターミナル10番乗り場看板
札幌駅バスターミナル10番乗り場の状態この10番乗り場には道南バスの売り場があるので、ここで高速ペガサスの乗車券を購入した。
札幌駅バスターミナル10番乗り場での道南バス乗車券売り場ペガサス号の静内行き乗車券
静内までの価格は2,340円と安いので人気があるのだろう。平日の日中だがかなりの人が並んだ。
(2)ペガサス号の車内
ペガサス号の左側前方に次の停留所名と料金の掲示板、右側にはデジタル時計とテレビがあったが、テレビの画面には「ゴミのお持ち帰りにご協力お願い致します」が貼ってあるので、どうやらテレビは使えないようだ。トイレは最後尾にあったが、今回は使用しなかった。
ペガサス号の前部ペガサス号の車内前部
ペガサス号のオーディオ装置窓側座席左側にパネルがあり、何に使うのか分からなかったが、写真を見て初めて分かった。クラリオンとかボリュームと書いてあるので、これは音楽用のパネルなのだ。しかしイヤホンは付いていなかったので、これも現在は使用不可のようである。
ペガサス号のシートベルト手間取ったのがシートベルト開閉ボタンの位置。それは座席左側下にあって、良く見えない。手探りでボタンをようやく探し当てた。
帰りのバスではシートベルト右側に開閉ボタンがついていたので、良く見え問題なかった。
ペガサス号の停車お知らせランプ次の停留所で降りたい時はアナウンスに従って、上に付いているボタンを押すと「とまります」が点灯する。
(3)車窓からのスナップ
ペガサス号車窓から日高海岸線を写す
ペガサス号車窓から国道235号線標識を写すペガサス号車窓から「むかわ四季の館・鈴木章記念ギャラリー」を写す・日高路のドライブは海岸線と牧場の風景を楽しくことが出来る。牧場で馬の親子が草を食べている姿はいいものだが、これまでは自分が運転していたので、撮れなかった。しかし、今回はバスの客席に座っていたので、何枚か撮ることができた。しかし、かなりの遠方にいるのでこれが精一杯(トップの画像)。
・日高路が国道235号だとはこの時、初めてはっきり認識したので、記念に1枚。
・鵡川四季の丘から日高道に入る途中に、昨年のノーベル化学賞鈴木章さんの記念ギャラリーの案内板を目にしたのでパチリ!
今年もまた牧場内の馬を狙ってみた。デジカメを高倍率の機種に変更したので効果はいかに。かなり遠くにいた馬であったが、画像の荒れは前より少ない。これはサイズを最大にしたのが良かったようだ。


2012/8/8撮影 Fujifilm FinePix HS20EXR  

(4)JR日高本線静内駅

静内駅のトイレ案内板2001年2月3日に新駅舎となった静内駅はとてもきれいだ。駅前には花壇があって、静内のシンボルであるサラブレットのモニュメントが建っていた。なお、トイレは綺麗でさわやかなので女性でも大丈夫。(左:2011/8/4、右:2012/8/8)

静内駅舎外観静内駅前のサラブレットモニュメント
静内駅看板用事が早く終わったので、1つ前のバスに変更しようとして、構内にある道南バスの案内所で、可能かどうか聞いて見た。そうしたら静内営業所に聞いてくれと言うことであったので、公衆電話で電話(0142-42-1231)したらOKと言う返事が来た。 なお、乗車券は自動販売機で購入するシステム。ここでは千円札と各種硬貨が使える。(2016/09/16現在、駅構内には道南バス案内所はないが、自動販売機は置いてある)
静内駅での乗車券自動販売機静内駅で購入した札幌行きペガサス号乗車券 静内駅の道南バス案内所
静内駅内新ひだか町観光情報センター”ぽっぽ”時間が無いのでお土産はJR静内駅内新ひだか町観光情報センター”ぽっぽ”で。
ここで買ったのは
元祖・三石羊羹、田舎羊羹・豆ごころ、えぞ鹿肉(味噌風味)、えぞ鹿肉(醤油風味)、清酒・新ひだか
の7点。これで占めて2,846円(税込)となった。
新ひだか町観光情報センター”ぽっぽ”で購入したお土産新ひだか町観光情報センター”ぽっぽ”で購入した「えぞ鹿肉」缶詰
新ひだか町観光情報センター”ぽっぽ”で購入した「田舎羊羹・豆ごころ」豆ごごろは砂糖と小豆と寒天だけで作った羊羹。一番の特徴は素朴な豆の香りがすること。
元祖三石羊羹も昔はそんな味わいであったが、今は普通の煉羊羹と感じているのは私だけか。
三石羊羹・豆ごころの中身価格は 小 (200g) 420円
ミニ (100g) 315円
と高いが、一つ買うならこの豆ごころがお薦め。
なお、豆ごころの箱には
「しゃりっとした食感と素朴な豆の香りを楽しんで頂ける粒あんの羊羹です。」と書いてあります。
※関連ページ:小樽観光内「小樽のスイーツ」ページへ
鹿肉は 肉質が赤く、高蛋白低脂肪、ヘルシーな食肉で馬肉と成分が共通する点が多い。脂肪の少ない赤身なので豚肉や牛肉に比べカロリーは約3分の1、脂肪分は15分の1程度、また鉄分が多いので女性にいいとのこと。
実際に食べてみると、肉は柔らかくあっさりしていて食べやすい。えぞ鹿肉醤油風味のラベルにはこんな事が書いてあったので紹介。「えぞ鹿の肉は、イタリアン、フレンチでは高級な食材として広く知られています。クセがなく、脂肪分の少ないやわらかな食感、そして洗練された肉の味わい。ご家庭の食卓に合う、醤油の風味でさらに美味しく仕上げました。」
(5)静内でのタクシー
静内駅近くの北海ハイヤーの案内窓静内駅でタクシーに乗ろうとして、あたりを見渡したがタクシーらしきものはなかった。そこで事前に調べてあった北海ハイヤーに行くことにした。(駅前通り、静内駅より2分位、駅より右前方に北海交通の看板が見える。電話:0146-42-1141)
静内霊園駐車場北海交通より北海静内霊園まで770円
帰りは静内駅まで930円だった。初乗りは530円、現地で待たせるより、予約で来て貰った方が安いとハイヤー受付所で言われたのでそれに従った。Googleマップで調べると、静内駅−静内霊園の距離は2.4km。エクセルの札幌のタクシー料金の所に初乗り530と入れたら、770円と出た。
(6)札幌着
高速ペガサス号札幌駅降車専用バス停に到着2高速ペガサス号札幌駅降車専用バス停に到着1苫小牧付近では予報通り雨に当たったが、札幌に近付くにつれて晴れて来た。
高速道路上で停留所のアナウンスがあったが誰も降りなかった。
札幌市内に入ってからは、大谷地バスターミナル、南郷18丁目、時計台前バス停を経由し、定刻より約20分遅れで、札幌駅バスターミナルの降車専用バス停に到着した。
(7)日高路での停留所
バスの停留所名は道南バスの時刻表を見ると分かるのだが、地図上での位置が分からない。バス停の位置を調べる方法がないかどうか色々調べている内に国土交通省に「国土数値情報のバス停留所データ」と言うのがあることが分かった。それでそれを利用して作ってみた。(2011/8/7、2016/09/16 時刻表アドレス更新)

より大きな地図で 高速ペガサス停留所 を表示
 
 
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